6月10日に弊社のマーケティングデータ統合管理プラットフォームgluのリリースを行いました。
マーケティングデータ統合管理プラットフォーム「glu(グル―)」の提供開始
http://www.atara.co.jp/pr/glu.html
gluはアタラがマーケティング/広告業界のクライアント様のニーズに合わせ、一件一件、受託開発で蓄積してきた技術、経験、ノウハウの集大成です。少しづつプラットフォーム(モジュール群)とENGINE(受託開発で使うAPIライブラリ)ができてきたので、自社プロダクトとして国内外で広く販売することにした次第です。
gluは各マーケティング/広告施策をAPIでつなぎ、データを統合します。
APIの有効利用は今後非常に大事だと考えています。理由は3つあります。
私が本格的にAPIに関わるようになったのは2002年の旧オーバーチュア在籍時でした。その前もIT企業にいた際はAPIは広く使われていたので概念は理解していました。リスティング広告を管理するためのいわゆる管理画面は、ユーザーが必要とする機能を最大公約数的に実装したものに過ぎません。これは常にそういうものです。それ以上の機能、や独自のニーズを満たすカスタム機能が必要な場合はAPIを使って外部システムから制御します。リスティング広告はその特性から管理が楽になること、簡素化することはまずないだろうと思っていたのでAPIを使った外部システムは合理的な解決策でした。実際、米国ではECや旅行業のトップ企業は10年前から積極的に自社でAPIを活用し、自動化を進めて成功してきました。
リスティング広告などは象徴的ですが、データの大容量化が一つ目の理由です。管理画面からデータをダウンロードして様々な加工をすることは非常に労力がかかります。APIで裏から自動的に取得すればその分の工数は減ります。
二つ目の理由は、データの複雑化です。例えば広告でユーザーをターゲティングするためのオプションが増えてきたため、レポートで取得できるデータも当然複雑化します。複雑化したデータから、タイムリーに意味のあるインサイトを導くためにはAPIで取得、集計、加工を自動化しないと追いつかなくなってきました。
最後にデータの多様性が挙げられます。ここ数年のデバイス x メディアの大爆発で、ユーザーは各所に拡散してしまったため、企業はさまざまな施策を駆使しないとリーチできない状況です。APIを使って各施策のデータを集約し、どんな施策が動いていて、それぞれがどういうパフォーマンスを発揮しているかを見える化した上で、迅速なアクションにつなげる必要があります。
最近これに沿った非常に面白い動きがあります。
今、起こりつつあるAPIエコノミーとか何か?(TechCrunchから)
http://jp.techcrunch.com/2013/04/29/20130428facebook-and-the-sudden-wake-up-about-the-api-economy/
広告/マーケティング業界にもまさしくAPIエコノミーがきていると思います。企業がユーザーとコミュニケートする場は今後も減ることはないでしょう。大変ですが、この状況に企業は対応する必要があります。
gluはAPIという接着剤を使って、これらの施策をペタペタと粗結合し、データを収集し見える化します。ゆくゆくは外部から制御もできるようにします。接着剤は英語ではglueですので、そこからgluという名前が生まれました。
この粗結合、つまり緩い相互連携の意味ですが、いかに今後、スピード感をもちつつ企業のニーズを満たす幅広い施策とデータに対応するかがキーポイントになるかと思います。
gluの今後の進化にご期待ください。
2013年6月13日木曜日
2013年6月12日水曜日
海外マーケティング系カンファレンスの歩き方
今年もシアトルで開催されている検索エンジン業界の2大カンファレンスの一つであるSMX(Search Marketing eXpo) Advancedにきています。
SMXが始まってから毎年参加しているので4-5年になるのではないかと思います。もう一方のSESもその前から参加しているのでカンファレンス参加歴は6-7年になります。
毎回参加すると、色んな学びがありますが、カンファレンス内容はもちろん、その内容をなるべく吸収するために必要なものも見えてきます。
カンファレンス参加を100%活かすためのいくつかの手法やツールを紹介したいと思います。
1) 時差調整してから臨む
カンファレンスは9時から18時までスケジュールがビッシリ。それを3-4日間参加するからかなりの労力を使います。途中眠くなることもしばし。日本から前日、または前々日に現地入りし、時差調整することで会期を乗り切れると思えば数日分の宿泊費など安いものです。といってもそれでも眠くはなるのでガムや飲み物なども準備しておきましょう。
2) 電源を確保する方法
カンファレンス会場では意外と電源の確保に困ることが多いのです。電源ソケットが横の壁だけ、前列だけ、端の席だけなど全席に用意されているわけではありません。
最近のPCは大容量バッテリーのものも多いですが、やはり電源が途中で切れてしまいメモを取れなくなるのは怖いです。筆者は必ず延長ケーブルを持参します。電源ソケットが遠くにあっても対応できます。また、周りの人にも延長ケーブルを使わせてあげましょう。それが会話のきっかけになることが実に多いです。
3) 会場は意外と寒いことが多い
カンファレンス会場はエアコンが効きすぎて寒くなることがあります。羽織るものなどを持参しましょう。
4) Twitterなどでカンファレンスの内容を読み取る
カンファレンス主催者が提示したTwitterハッシュタグを追えば、要約上手な人が講演内容を書き込んでくれるので、メモを取りのがしても理解できます。後でレポートを書くにも役立ちます。また、複数トラックあって両方に出られないケースでも、概要は理解できるので活用しましょう。
5) セッションの終わりの質問タイムを有効に使う
実際のセッションよりも、最後の質疑応答(Q&A)のほうが役立つケースも多いものです。パネリストと聴講者とのやり取りもなかなかおもしろいです。Q&Aは耳に頼るしかないため上級者向けですが、がんばって少しでも聞き取ってみましょう。
6) プレゼン資料を入手する
プレゼン資料はセッション後に公式ウェブサイトなどにアップしてくれるケースがあるので、どこにあるか、ログインのためのID/PWは何かを調べましょう(公式ガイドなどに書いてあることが多い)。ただ、スピーカーによってはなかなかアップされないケースもあります。プレゼンの最後などにメールアドレスを教えてくれることも多いので、書き留めて直接スピーカーに連絡して入手しましょう。
7) 展示会場でどんどん話す
展示会場が併設されている場合は、興味がありそうな各社のブースで色々聞いてみましょう。1対1のコミュニケーションから思いがけず入手できる情報があるかもしれません。予め質問を準備しておくのもいいかもしれません。
8) ネットワーキングする
海外の同業者の話を聞くのも有益です。機会はたくさんあります。隣に座った人に話しかけるもよし、ネットワーキングランチやカクテルパーティーなどに参加するもよし。これも現地の言葉で自己紹介を準備しておくといいです(外国語で話すのが苦手な人は紙で準備しておくのもいいです)。
日本から参加した人たちで情報交換するのも役立ちます。複数トラックの場合、分担を決めることもできますし、同じセッション参加者同士で内容のおさらいをすることもできます(みんな帰国後の報告レポートは悩みの種なので!)。
以上です。参考になりましたでしょうか?
Happy conferencing!
SMXが始まってから毎年参加しているので4-5年になるのではないかと思います。もう一方のSESもその前から参加しているのでカンファレンス参加歴は6-7年になります。
毎回参加すると、色んな学びがありますが、カンファレンス内容はもちろん、その内容をなるべく吸収するために必要なものも見えてきます。
カンファレンス参加を100%活かすためのいくつかの手法やツールを紹介したいと思います。
1) 時差調整してから臨む
カンファレンスは9時から18時までスケジュールがビッシリ。それを3-4日間参加するからかなりの労力を使います。途中眠くなることもしばし。日本から前日、または前々日に現地入りし、時差調整することで会期を乗り切れると思えば数日分の宿泊費など安いものです。といってもそれでも眠くはなるのでガムや飲み物なども準備しておきましょう。
2) 電源を確保する方法
カンファレンス会場では意外と電源の確保に困ることが多いのです。電源ソケットが横の壁だけ、前列だけ、端の席だけなど全席に用意されているわけではありません。
最近のPCは大容量バッテリーのものも多いですが、やはり電源が途中で切れてしまいメモを取れなくなるのは怖いです。筆者は必ず延長ケーブルを持参します。電源ソケットが遠くにあっても対応できます。また、周りの人にも延長ケーブルを使わせてあげましょう。それが会話のきっかけになることが実に多いです。
3) 会場は意外と寒いことが多い
カンファレンス会場はエアコンが効きすぎて寒くなることがあります。羽織るものなどを持参しましょう。
4) Twitterなどでカンファレンスの内容を読み取る
カンファレンス主催者が提示したTwitterハッシュタグを追えば、要約上手な人が講演内容を書き込んでくれるので、メモを取りのがしても理解できます。後でレポートを書くにも役立ちます。また、複数トラックあって両方に出られないケースでも、概要は理解できるので活用しましょう。
5) セッションの終わりの質問タイムを有効に使う
実際のセッションよりも、最後の質疑応答(Q&A)のほうが役立つケースも多いものです。パネリストと聴講者とのやり取りもなかなかおもしろいです。Q&Aは耳に頼るしかないため上級者向けですが、がんばって少しでも聞き取ってみましょう。
6) プレゼン資料を入手する
プレゼン資料はセッション後に公式ウェブサイトなどにアップしてくれるケースがあるので、どこにあるか、ログインのためのID/PWは何かを調べましょう(公式ガイドなどに書いてあることが多い)。ただ、スピーカーによってはなかなかアップされないケースもあります。プレゼンの最後などにメールアドレスを教えてくれることも多いので、書き留めて直接スピーカーに連絡して入手しましょう。
7) 展示会場でどんどん話す
展示会場が併設されている場合は、興味がありそうな各社のブースで色々聞いてみましょう。1対1のコミュニケーションから思いがけず入手できる情報があるかもしれません。予め質問を準備しておくのもいいかもしれません。
8) ネットワーキングする
海外の同業者の話を聞くのも有益です。機会はたくさんあります。隣に座った人に話しかけるもよし、ネットワーキングランチやカクテルパーティーなどに参加するもよし。これも現地の言葉で自己紹介を準備しておくといいです(外国語で話すのが苦手な人は紙で準備しておくのもいいです)。
日本から参加した人たちで情報交換するのも役立ちます。複数トラックの場合、分担を決めることもできますし、同じセッション参加者同士で内容のおさらいをすることもできます(みんな帰国後の報告レポートは悩みの種なので!)。
以上です。参考になりましたでしょうか?
Happy conferencing!
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